2021年12月7日
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症状事例

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皮膚・耳

毛が薄くなった?〜甲状腺機能低下症〜

毛が薄くなった?〜甲状腺機能低下症〜

中高齢のワンちゃんたち。
・最近食べる量が変わらないのに、太ってきたなぁ。
・毛が薄くなって、なんとなく地肌が見えてきたなぁ。
・よく寝てて、あんまり動かないなぁ。

このような様子に、心当たりはありませんか?
8〜9歳以上になってくると、こんな感じの様子は「歳のせいかな?」と思ってしまいそうですね。

しかし・・・これらの様子(症状)は、ある病気のサインかもしれません。

食べているのに体重が減っていたら・・・
あるいは食欲がなくて痩せてしまったら・・・
何かおかしいかもと思い、動物病院を受診しようと思うことでしょう。

ただ、しっかり食べて、痛そうなところもなく、痩せてもいない場合、あまり気にならないかもしれませんね。

甲状腺機能低下症とは、中高齢以上のワンちゃんに多い病気です。
人では橋本病がそのひとつ。バセドウ病とは正反対の病気です。

甲状腺ホルモンは、新陳代謝や細胞の成長を促す作用などがあり、生きていくのに無くてはならないホルモンのひとつです。
そして、甲状腺機能が低下しホルモンが不足した状態を甲状腺機能低下症といいます。

どんな症状が出てくるのか・・・
例えば、代謝が悪くなるので体重が増えたり、血液中の中性脂肪やコレステロールが多くなる高脂血症になります。
また皮膚や毛根の新陳代謝が悪くなることにより、脱毛や皮膚の角化亢進などが起こります。

「代謝が悪くなる病気」と聞くと、あまり重大な病気に聞こえないかもしれませんが、放っておくと糖尿病などの合併症を発症したり、重度になれば昏睡状態に陥ることもあります。

この病気の難しいところは、上記のような症状が必ず出るわけではない、というところ。
つまり、必ず体重が増えるとは限らないし、必ず毛が薄くなるわけでもありません。

元気そうな標準体型のワンちゃんの健康診断で高脂血症が見つかって発覚するケースや、皮膚病が治らないので調べてみると甲状腺機能低下症が基礎疾患として隠れているケースなど、以前は「大型犬に多く、たくさん食べさせていないのに太る」が一般的な症状でしたが、現在ではそれに合致しないケースを多く見かけます。

この病気はほとんどの場合、ホルモン値の測定で診断ができます。
・健康診断でいつもコレステロールや中性脂肪の数値を指摘される。
・ダイエットを頑張っているのに、なかなか痩せない。
・だんだん毛がパサパサしてきた、皮膚がガサガサしている。
といった症状が気になる場合には、一度ホルモン数値を測定してみると良いかもしれません。
ぜひご相談ください。