JOURNALガリレオ通信口腔内のできもの

わんちゃんや猫ちゃんたちは普段あまり口の中をじっくり見せてくれませんね。
そのため口腔内のできもの(腫瘤・しこり)は気づかれにくいものです。
しかし、病院では意外とよく見つかることがあるため、気を付けないといけません。

◾️口腔内のできものの主な種類
大きく良性と悪性に分けられます。
①良性腫瘤
 ・エプリス(歯肉腫):歯茎から発生するしこり。
 ・乳頭腫:若い子に多い。
 ・炎症性肉芽:歯周病や慢性炎症により生じる。

②悪性腫瘍
 ・悪性黒色腫(メラノーマ)
 ・扁平上皮癌
 ・線維肉腫

悪性腫瘍は進行が早く、顎の骨に浸潤したりリンパ節や肺に転移します。
早期発見が非常に重要になります。

悪性黒色腫(メラノーマ)

◾️異常がある時のサイン
・よだれが増える
・口臭が強くなる
・出血している(口の周りやおもちゃに血がつく)
・食べにくそうに片側で噛む
・顎や頬が腫れてきた

口腔内のできものは、見た目だけで”良性”か”悪性”かの判断はできません。
そのため基本的には生検もしくは外科的切除をし、病理組織検査で診断します。

口の中を十分見せてくれない子は、日常的な歯のケアも難しいですね。
そのため歯石除去(スケーリング)の処置中に偶然できものを見つけることがあります。

口腔内腫瘍には「どれだけ早く見つけたか」で予後が大きく変わるものがあります。
定期的に口の中をチェックし、異常を感じたら早めに病院に相談しましょう。

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この記事を書いたのは
獣医師
村上 寧NEI MURAKAMI
北里大学卒・神奈川県藤沢市出身
BACKGROUND

大学卒業後、同大学附属動物病院にて全科研修医として勉強し、その後千葉県の動物病院に勤務。 2021年ガリレオ動物病院勤務。

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