JOURNALガリレオ通信猫に多い皮膚のカビ

皮膚の痒みや赤みの原因として、カビ(真菌)の感染があります。

カビ(真菌)は細菌とは違います。
人間のカビ(真菌)による皮膚病の代表は”水虫”です。
水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が足の裏や足指の間の皮膚、足の爪にすみついて増える皮膚病ですね。

猫ちゃんでよく診る皮膚病のひとつにMicrosporum canisというカビが原因の感染症があります。
実は猫だけでなく、犬やうさぎ、鳥類のほか人間にも感染する”人畜共通感染症”です。

1歳以下の若齢の猫ちゃんでよく発症するのですが、症状がでるかどうかは年齢や被毛の長さ、免疫状態などが関与します。

皮膚糸状菌症の症状は、脱毛です。やや赤くなることもあります。
特に顔や四肢、尾に病変が現れます。

ウッド灯検査

診断には、ウッド灯検査や培養検査、被毛の顕微鏡検査を行います。
ウッド灯検査とは、特殊なライトを当てカビ(真菌)が光るのですぐに診断できます。

皮膚糸状菌症の治療には時間がかかります。
治療は症状の程度に合わせ、外用薬や内服薬を組み合わせます。

そして大変なのですが、大切なのは環境中の消毒と人間に感染しないようにすることです。
人間に感染すると、赤いリング状の皮膚炎ができます。
人はすぐに皮膚科を受診しましょう。
猫ちゃんはすぐに動物病院に連れて行きましょう。

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この記事を書いたのは
獣医師
勝村 桃子MOMOKO KATSUMURA
東京大学卒・神奈川県横浜市出身
BACKGROUND

大学卒業後、川崎市の動物病院に勤務。 その後、日本動物高度医療センター画像診断科にて11年勤務。超音波検査を専門とする。 2018年 ガリレオ動物病院勤務。

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