JOURNALガリレオ通信エリザベスカラー

エリザベスカラーと言えば、上の写真のような筒状のものを良く見かけるかと思います。

これを装着してヨチヨチお散歩しているワンちゃんを見ると、付けて下さいと指示する側もついつい可哀想で外してあげたくなってしまいます。

そもそも、エリザベスカラーの目的は何か・・・

・傷を舐めて悪くさせないように。
・傷口を保護するために付けたガーゼや包帯などを取ってしまわないように。
・眼の治療中のため、眼を掻いたり擦ったりしないように。
・腕に付けた点滴の管を引っこ抜かないように。

などなど、どうしても付けないといけない理由があります。

ところが、このちょっと可哀想なエリザベスカラーにもいろいろ種類が出てきており、最近ではエリザベスウエアという洋服まで作られました。

まずこれがエリザベスウエアです↓

エリザベスウエア

お腹や胸の手術をした時は、このウエアで保護できるのでストレスフリーです!

ご飯を食べたり、お水を飲むのにも困りません。

エリザベスウエア

このネコちゃんは、お腹の手術をしました。

黄色がとってもお似合いです!

このワンちゃんもお腹の手術をしました。

この子はエリザベスウエアがとっても気に入って、脱いだ後もウエアをそばに置いているそうです。

ドーナツ型エリザベスカラー

次に、これはドーナツ型エリザベスカラー!
とっても軽くて可愛いカラーです。

このワンちゃんは乳腺の手術をしました。

体重が1.5kgと小さい子なので、軽くてストレスの少ないドーナツ型にしました。壁にぶつかっても衝撃がほとんどないので、気にせず段差も上り下りしていましたよ。

そして、このカラーの良いところ・・・寝る時に枕になるのです!

しかし、どうしても筒型のエリザベスカラーではないといけない場合もあります。

しっぼの怪我
点滴治療

このように、尻尾を怪我したネコちゃん・・・

点滴治療の時だけ、エリザベスカラーをつけるワンちゃん・・・

この場合は仕方ありません。

まだまだ色々なエリザベスカラーがありそうです。

なるべくみんながストレスなく快適に過ごせるように、随時良いものを探していきたいと思います。

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この記事を書いたのは
獣医師
勝村 桃子MOMOKO KATSUMURA
東京大学卒・神奈川県横浜市出身
BACKGROUND

大学卒業後、川崎市の動物病院に勤務。 その後、日本動物高度医療センター画像診断科にて11年勤務。超音波検査を専門とする。 2018年 ガリレオ動物病院勤務。

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