JOURNALガリレオ通信猫のGESFとは

猫ちゃんの胃の出口(幽門部)や腸に、硬い腫瘤状病変を形成する「消化管好酸球性硬化性線維増殖症(Gastrointestinal Eosinophilic Sclerosing Fibroplasia:GESF)」という病気があります。
消化管の壁が厚く硬くなるため、内腔が狭くなり食物の通過障害を引き起こします。

主な症状は、嘔吐・食欲不振・下痢などで、経過が長くなると体重減少や活動性の低下がみられます。
腸の病変は超音波検査で確認できます。多くの場合、腸の1か所が丸く腫瘤状に腫れ、近くのリンパ節も腫大しています。
GESFかどうか診断するには、針生検/切除生検による病理組織検査が必要です。

治療法はステロイド療法が中心になります。
病変が完全に切除できる場合は外科的に切除しますが、切除のみだと再発することがあるため、手術後もステロイドを投与します。
ステロイド治療に反応が悪い場合、免疫抑制薬を追加します。
いずれにしても長期にわたる治療が必要ですが、薬剤への反応が良ければ予後は比較的良好とされています。

この病気は中年齢以上の発症が多いとされていますが、1歳未満でも発症します。
慢性的な嘔吐で気になる場合は、まず超音波検査を受けてみることをお勧めします。

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この記事を書いたのは
獣医師
勝村 桃子MOMOKO KATSUMURA
東京大学卒・神奈川県横浜市出身
BACKGROUND

大学卒業後、川崎市の動物病院に勤務。 その後、日本動物高度医療センター画像診断科にて11年勤務。超音波検査を専門とする。 2018年 ガリレオ動物病院勤務。

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