2021年6月25日
7月のお知らせ 詳しくはこちら

土・日診療(水曜・日曜午後休)駐車場 7台完備

症状事例

Works

皮膚・耳

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍

ごろんと仰向けになったワンちゃん・ネコちゃんのお腹を撫でていたら、小さなポツっとしたものに触れた・・・
その場合、小さくても、ひとまず動物病院に相談しましょう。
”乳腺腫瘍”の可能性があるからです。

ヒトでは「乳がん」と呼ばれていることが多いかもしれません。
もちろん「乳がん」でも正しいのですが、乳がんは”悪性”の場合の呼び方です。
動物の場合、「乳腺腫瘍」と呼ぶことが一般的で、良性の場合も悪性の場合もあります。
そして、比較的腫瘍の中でも発生頻度の高い腫瘍のひとつです。

ワンちゃん・ネコちゃんの乳腺は毛で覆われているため分かりにくいのですが、脇から股の辺りまで左右それぞれ4〜5対あり、乳腺のある場所に乳頭(乳首)があります。

乳腺のあるところにはどんな子でも乳腺腫瘍ができる可能性があります。
しこりが小さいうちは意外と発見されづらく、ワクチンなど別の主訴で病院を訪れた際に身体検査で見つかるケースがとても多いですね。
特に避妊手術をしていない中高齢の女の子が要注意。
乳腺腫瘍が見つかる子の多くは若い時に避妊手術をしていない女の子です。

乳腺腫瘍が疑われる”しこり”が見つかった場合、最も行われる治療は外科的切除(手術)です。
乳腺腫瘍が「悪性」か「良性」かは、手術でとった組織を病理検査に提出することで診断できます。
「良性」だったら手術を受けたくない・・・というご意見もあるかと思いますが、手術をお勧めする理由として・・・

・病理検査をせずに乳腺腫瘍の良性悪性を”確実に”区別することは困難
・良性であったとしても悪性に転化するケースがある
・良性であったとしても大きくなることがある
などがあります。

しこりが大きくなって初めて手術を検討する場合、たとえ良性だとしても大きくなれば、それだけ手術の傷口が大きくなってしまいます。
また悪性だった場合、大きくなる頃には他の臓器に転移し、手術しても取りきれない、あるいは手術そのものができない、ということが起こりえるのです。
このような事情から乳腺腫瘍が疑われる時には、手術をしてきちんと検査することをお勧めします。

乳腺腫瘍は1回目あるいは2回目の発情が来る前に避妊手術をすることで、高確率にその発生を予防できると言われています。
若いうちの避妊手術が一番の予防法ですが、避妊手術をしていても、あるいは男の子でも、少ないですが、乳腺腫瘍ができた例はあります。

日頃から体を触ることで、しこりの早期発見ができるように心がけましょう!