JOURNALガリレオ通信子犬をお家に迎えたら

子犬をお家に迎え、楽しい生活が始まる!と思っていたけど・・・
一体何をどこから始めたらいいのか戸惑ってしまい、インターネットで検索ばかりしていませんか?

ワクチンはいつ?
狂犬病って何だ?
他に予防は何すればいい?
ごはんは何回あげればいい?
シャンプーはどうしたらいいんだ?

ブリーダーさんやペットショップから説明は受けたけれど、ネットには違うことが書いてあるし、結局どうしていいのか分からない!

そんな飼い主さん、とても多いですね。

子犬の時期はあっという間に過ぎていきますが、とても大切な時期ですので、子犬を家に迎えて気を付けることをまとめてみました。

まずは病院でやること。
①混合ワクチンの接種
一番最初にしなければいけないのが混合ワクチンという、わんちゃん同士でうつってしまう病気を予防するためのワクチン接種です。
母犬の元にいつまでいたか、最初に接種した月齢などによって、2回あるいは3回接種します。

②狂犬病予防接種
ワンちゃんを飼う方には、自治体への登録と年1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。
現在日本で狂犬病の発生はありませんが、世界的には毎年何万人もの方が亡くなっている病気です。
当院では横浜市にお住まいの方は接種時に市への登録も同時に行うことが可能です。

③ノミ・マダニ予防
お散歩デビューをするなら、ノミ・マダニへの感染予防を行いましょう。
特にノミは普通に草むらにいます。皮膚につけるスポットタイプ、美味しく食べられるおやつタイプなどがあります。

④フィラリア予防
春から初冬にかけては、蚊が媒介して感染するフィラリア症の予防も忘れずに!体重が変化する子犬の時期は月1回体重をチェックし、薬のサイズを確認しましょう。

⑤健康チェック
引き渡される前にある程度の健康診断を受けていても、順調に成長しているか、適正な体重かどうか、明らかな感染症がないか、などのチェックは改めて動物病院でしてもらうことをお勧めします。
寄生虫や感染症の中には、一度の検査では確実に判定できないものがあります。また、フードの量を間違えて与え続けていることがよくみられます。
成長の程度に応じて、どんどんフード量を変えていかなくてはいけません。

病院以外でやること。
生後4ヶ月齢までの社会化期の過ごし方は、その後の成長に大きく影響します。
特に母犬や兄弟犬から早くに離されてしまった子犬は、社会性を身につける機会がないまま成長し、必要以上に怯えたり、吠えたり、噛み付く子に成長してしまいます。
なるべく犬同士の触れ合いを持つこと、いろいろな刺激を受け、たくさんの経験をさせることがとにかく大事です。
短い時期ですが、子犬のイベントにどんどん参加するとよいでしょう。
当院でもパピークラスを定期的に開催したり、子犬同士遊ぶ機会を作っています。

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この記事を書いたのは
獣医師
勝村 桃子MOMOKO KATSUMURA
東京大学卒・神奈川県横浜市出身
BACKGROUND

大学卒業後、川崎市の動物病院に勤務。 その後、日本動物高度医療センター画像診断科にて11年勤務。超音波検査を専門とする。 2018年 ガリレオ動物病院勤務。

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