JOURNALガリレオ通信SFTSって何?

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、マダニを媒介してヒトや動物に感染するウイルス性の人畜共通伝染病です。
日本では2013年に初めて確認され、西日本を中心に発生していました。
関東地方では、2021年千葉県でヒトでの感染が確認され、さらに2025年5月茨城県で飼いネコでの感染が確認されました。
これは関東地方においてペットでの最初のSFTS感染例になります。
また同年6月には神奈川県でヒトのSFTS感染が確認されました。

◾️感染経路
①SFTSウイルスを保有するマダニに刺咬される。
②感染している動物と接触する。
◾️症状
潜伏期間は6〜14日程度
・38℃以上の発熱
・消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢)
・倦怠感、頭痛、腹痛
・出血傾向(皮下出血、下血)
・神経症状(意識障害、けいれん)

SFTSの致死率は高く
ヒト約30%/イヌ約40%/ネコ約60%
と言われています。
特に高齢者や基礎疾患のあるヒトで重症化しやすいと考えられており、発症から1週間ほどで死に至る非常に恐ろしい感染症です。

ではSFTSウイルスに感染しないためには、どう対策したらよいでしょうか。
最も大切なのは、マダニに吸血されないこと。
さらに、SFTS発症の可能性のある動物に接触する場合は、直接体液に触れないようにすることです。
感染した動物からは、血液だけでなく口腔内や肛門、結膜(眼)などからウイルスが検出されています。

マダニは春から秋にかけて活動が活発になり、気温が15℃以上であれば冬でも活動することがあります。
草むらや藪の中、森林、草原、庭や畑に生息しているので、キャンプやハイキング、農作業など屋外での活動には十分注意が必要です。

イヌの場合は、必ず予防薬を使いましょう。
ダニ対策の予防薬は経口タイプとスポットタイプがありますので、病院で相談してその子に合うものを選びましょう。
ネコの場合も同様に予防薬があります。そしてなるべく屋外に出さないようにしましょう。
今のところ、SFTSウイルスに対するワクチンはないので、毎月の予防薬投与が一番の対策になります。

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この記事を書いたのは
獣医師
大村 俊江TOSHIE OMURA
北里大学卒・福岡県出身
BACKGROUND

大学卒業後、横浜市の動物病院に勤務。 その後、千葉県の動物病院に15年勤務し、副院長を務める。 2023年 ガリレオ動物病院勤務。

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