JOURNALガリレオ通信水をよく飲むのはいいことなの?

おうちのワンちゃん・ネコちゃんのお水を飲む量が増えたかも?
あるいは、おしっこの回数や量が増えたかも?
と感じることはありますか?

例えば・・・お皿のお水の減りが前より早いなぁ。
ペットシーツにしたおしっこが随分大きく広がるなぁ。
トイレの猫砂の塊りが大きくなった気がするなぁ。

こんな印象を受けている場合、もしかしたら、何か理由があって飲むお水の量が増え、そのせいでおしっこの量が増えているのかもしれません。

猫砂

いっぱいお水を飲んでいっぱいおしっこをする症状を「多飲多尿」と言います。

実はこの多飲多尿・・・いろいろな病気の”サイン”でもあります。

糖尿病や腎臓病、感染症やホルモンの病気など、多飲多尿を示す病気はたくさんあります。

蛇口から水を飲むネコちゃん

ただ、この症状は意外と気付きにくいかもしれません。

お水を飲むのは悪いことではないですし、夏なら暑くなったからかなぁと思うでしょう。

また、多頭飼いでお水の器やトイレを共有している場合や、お外で排尿して量がよく分からない場合など、飲水量と排泄量を把握するのはかなり難しいですよね。

しかし、気が付いた時には病気が進行しており、多飲多尿以外の症状も現れて、初めて病院を受診するというケースも少なくありません。

水を飲むワンちゃん

”多飲多尿”は、文字通りたくさんお水を飲んでたくさん排尿するので、基本的には尿が薄くなります。

病院では『尿比重』という尿の濃度を測ることで、本当に尿が薄くなっているかを確認しますが、ご自宅でも、白いペットシーツやティッシュを使って尿の色をチェックしてみると良いかもしれません。

尿の色が薄いかも?と感じたら、尿をお持ち頂いて検査することもできますし、病院で尿を採取して検査することもできます。

たくさんお水を飲むなぁ・・・おしっこの量がすごい多いなぁ・・・と感じたら、まずはチェックしてみましょう!

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この記事を書いたのは
獣医師
堀江 和香WAKA HORIE
麻布大学卒・東京都港区出身
BACKGROUND

大学卒業後、北海道の動物病院に6年間勤務。 その後、麻布大学付属動物病院にて全科研修医として勉強し、同大学病院にて腎泌尿器科の特任助手を務める。 2019年ガリレオ動物病院勤務。

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